やったことがある人はご存知かと思いますが、あれって苦しいんですよね…口の周りも汚れるし…
今回は、アルジネートやシリコンを使わずに行う「口腔内スキャナー」と「ミリングマシン」のデモンストレーションを見に行きました。
1.口腔内スキャナーとは3Dデータで歯の模型をつくる機械のこと
今回、勉強させていただいた口腔内スキャナーはPrimescan(プライムスキャン)というものです
スキャナーを歯にかざすと高感度センサーが患者さんの口の中を3Dデータにしてくれるのです
↑口腔内スキャナー
1秒間に100万超の3Dポイントの処理!
1秒間に15億回を超えるコントラスト処理!
なんだかすごい数字ですね!
あっという間に3Dデータが画面に映し出されました
2.口腔内スキャナーの5つの特徴
2-1.嘔吐反射がある人は楽に型どりできる
歯ブラシを奥のほうにつっこむと「おえっ!」となってしまう人がいらっしゃいます。それは嘔吐反射といい、この反射が強い人は従来のやり方だととても苦しくてちゃんと型どりすることができない場合があります
画像引用:シロナHP
しかし、口腔内スキャナーであれば、口の中に上の写真のようなスティック状の物を入れて歯のデータをとるので、嘔吐反射が出にくくなります
治療部位によりますが、比較的楽に型どりすることができます
2-2.鼻づまりがひどい人は楽に型どりできる
鼻炎持ち、風邪で鼻がつまっている人
そういったかたもスキャナーを使うことで苦痛を軽減し、治療することができます
2-3.治療時間を短くすることができます
従来のアルジネートなどを使用したやり方だと10~15分くらいのお時間をいただいていました
しかしスキャナーだと5分以内で終わることができるので、治療時間が少なくてすみます
2-4.保険適応の白い被せものができます
現在、保険診療でCAD/CAM冠といった白い被せものが適用されており、このスキャナーを使って作ることができます
2-5.人の接触を少なくできる
このコロナの最中、なるべく人と人の接触をさけることが良しとされています
従来のやり方だと詰め物やかぶせ物ができるまでに、何人もの人が介在することになります
しかし口腔内スキャナーだと治療台で取得したデータをすぐに技工所に送ることができるので、人同士の接触を避けることができ、結果的にコロナ蔓延の防止の一助となります
3.1日で治療が終了!?歯科のミリングマシン
次はミリングマシンの説明になります
今回見せていただいたのは、MC XL PREMIUMというマシンでした
ミリングマシンは歯の詰め物を自動で削りだしてくれる機械です
↑この部分でほてつ物を自動で削りだしていきます
3Dスキャナーとミリングマシンの2つが常備してある歯科医院だと、ほてつ物を来院したその日のうちに作ることができるのです
従来の方法だと3~7日かかるので、忙しくて歯医者に行く時間を工面できない人にはおすすめですね
↑デモで実際に削りだすところを見せてもらいました
水が大量に出しながらすごいスピードで削っています!
↑この写真のものが実際に削りだしてもらった詰め物です
このインレーといった小さな詰め物だと、7分で作ることができます
4.まとめ
今までは物理的な方法でしか歯の詰め物はできなかったのですが、データ作成・転送の技術の発達で、患者さんに負担を減らし、スピーディーに治療をすすめられることを学ぶことができました
こういった最先端な技術を学んでいき、患者さんに還元できていけるようこれからも頑張りたいです
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