歯科衛生士のなかむらです
先日、歯周病専門の先生である、倉治竜太郎先生に私たち歯科衛生士に向けて歯周病の講義をしていただきました!
講義では歯周病の基礎の部分から教えていただきました
講義内容を踏まえて
・口の中はどんな状態になっているの?
・歯周病は何が原因でなるの?
・歯周病を予防するにはどうしたらいいの?
以上の3点についてお話しさせて頂きます
1.歯周病は歯ぐきが腫れた状態になる
歯周病の症状として、こんな事が挙げられます
・歯茎が赤く腫れている
・歯磨きをすると出血する
・歯茎が下がって歯が長くなってきたように感じる
・歯がグラグラする
・口臭が気になる
歯周病になっている歯茎
↑青丸部分に腫れ・出血が認められる
↑歯茎が下がって歯が長く見える・歯石もある
当てはまるものはありましたか?
ここで健康な歯茎の状態と歯周病の歯茎の状態を見てみましょう
健康な歯茎
比べて見てみると、健康な歯茎の方が
・歯茎の色がピンク色
・キュッと引き締まっている感じがする
の
が分かりますね
ご自身の歯茎の状態はどうでしょうか?
歯磨きの時に、鏡でチェックしてみましょう!
2.歯周病の3つの原因
歯周病の原因は大きく分けて3つあります
2-1.歯の表面などに付着したプラーク
プラークは一見、食べもののカスのように見えますが実は…細菌の塊です!
この細菌の塊が原因となって歯茎が赤く腫れたり、歯磨きの時に出血したりします
そしてプラークは取り除かないと石のように硬くなり、歯の表面に強くくっつく歯石へと変化していき……
更に、歯石の表面はザラザラしているため、またそこにプラークが付着し歯周病を進行させる毒素を出して、更なる悪化へと繋がります
2-2.加齢や糖尿病、骨粗鬆症などの全身疾患
特に糖尿病は歯周病とは深い関係性があり、健康な人よりもいっそう歯周病の予防や治療にしっかり取り組む必要があります
2-3.喫煙やストレス、食生活など
喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周外科治療をした後の傷の治りが遅かったり
ストレスで免疫力が低下しているとプラークなどの細菌の影響を受けやすかったりします
3.歯周病を予防する3つの方法
歯周病の予防には、歯周病の原因であるプラークをしっかり除去することがとっても重要です
3-1.普段の歯磨き
プラークを取り除くのに最も有効な方法は歯ブラシ!
毎日の歯磨きで確実にプラークを除去しておくことが予防にも治療にも繋がります
3-2.歯石の除去
プラークが歯石になってしまうと、歯ブラシでは落とせません
歯科医院で専門的な器具を使い、歯石を完全に除去し歯の表面を滑らかにして細菌の付着を防ぎます
3-3.定期検診へ
歯周病は治ったらもう終わり、ではなく
プラークや歯石がまたお口の中に残り続ければすぐに再発してしまいます
定期検診では歯周ポケットの深さ・歯の動揺の有無・プラークの付着などの検査を行い普段の歯磨きでは除去が難しい、歯石やプラークを除去するクリーニングを行います
歯磨きの仕方やアドバイスも一緒に受けて、毎日の歯磨きのバージョンアップを!
4.おわりに
歯磨きの回数や歯磨きにかかる時間ではなく、どれだけしっかりプラークを除去できているか、歯磨きの質が歯周病予防の大事な所だと思いました
自分の歯でずっと美味しいご飯が食べられるように、
質の高い歯磨きを習慣化出来るように頑張ります!
ありがたいことに、倉治先生の貴重なお時間をいただいて今後も歯周病の講義をしていただく予定です
知識をしっかり自分のものにして、患者様へ還元できるよう頑張ってまいります!
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