こんにちは!通勤途中、金木犀の香りに癒されてる並木です。
今の時期の風物詩ですよね!
今日はホワイトニングについてお話しさせて下さいね。
1.ホワイトニングとは歯を漂白すること
茶渋やタバコのタール等の歯の表面についた着色はクリーニングで落とせますが、残念ながら年齢とともに黄ばんだ色までは白くなりません。
ホワイトニングとは、黄ばんだ歯を漂白(ブリーチング)し、白くて美しい歯に仕上げる治療法のことです。
2.ホワイトニングで歯が白くなる理由
歯は、外側からエナメル質、象牙質、神経の部屋と3段階に分かれていますが、
このうち、象牙質が黄ばんだ色をしています。
エナメル質が年齢と共に薄くなっていくにつれ、象牙質は厚みをまし強く色が出るようになります。
ホワイトニングは、もともと透明に近いエナメル質の汚れを薬剤で落とし、
ミクロの凹凸をつくり曇りガラス状にし、
エナメル質の構造を変え、
光の乱反射(マスキング効果)で内部の象牙質の色を見えにくくし、白く見せる方法となります。
なので、歯が実際に白くなる訳ではなく、白く見せているという事になるのです。驚きですよね!
3.4つのホワイトニング
ホワイトニングにはいくつかの種類があります。
3-1.オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院でその日のうちに白くする事ができます。
その日で白さを追求するので、
高濃度の過酸化水素水という薬剤を使います。
こちらの薬剤を扱うのは、歯科医師、歯科衛生士の資格保有者になります。
当院で扱っているホワイトニング材はTION(ティオン)という製品で、従来のものより、過酸化水素水の濃度が低いので知覚過敏の症状が出にくい事と、共に使うリアクターという薬剤効果により、低濃度の割には高いホワイトニング効果が得られることを実現した製品です。
ホワイトニング剤のpH値は約6で、エナメル質が脱灰しにくく、(エナメル質の脱灰するphは5.5)自然な透明感のある白さが得られる事が特徴となっています。
オフィスホワイトニング後の歯は、着色しやすくなっていますので24時間は、着色のしやすいコーヒー、お茶、ワイン、カレー等の着色の多い飲食は避けて下さいね!
オフィスホワイトニングのデメリットとしては時間を十分にかけて歯に薬剤を浸透させていくご自宅でできるホームホワイトニングと比べて、後戻りの期間が短くなる事です。
(「後戻り」とは、歯が元に色に戻ることです)
3-2.ホームホワイトニング
こちらは自宅で、患者様ご自身によるホワイト方法で、好きな時間にホワイトニングができます。
事前に、やり方等を説明をさせて頂きますのでご安心下さいね!
歯の型取りをして、専用のマウスピースをつくり、そこにお買い上げ頂いた過酸化尿素水が主成分の薬剤を入れ、歯磨きの後に装着。
この薬剤は医院で使うものより、低濃度設定になっています。
マウスピース装着時間は一日一回2時間で、期間は2週間続けていただきます。
ホワイトニング中の期間は、着色する飲食は控えて頂くことになりますのでその期間の努力も必要となりますが
薬剤を十分歯に浸透させるため後戻り期間は長くなります。
また、専用のトレーがあるので薬剤がなくなった後でも、好きなタイミングで薬剤だけ買い足しさえすれば
いつでも自宅で気軽にホワイトニングが可能となります。
3-3.デュアルホワイトニング
ホワイトニングは個人差があり、一回で満足の行く白さになる方とそうではない方がいらっしゃいます。
とことんまで白さを追求する方には
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用した形のホワイトニングをお勧めしています。
オフィスホワイトニング直後は、薬剤が浸透しやすいので、ホームホワイトニングを取り入れることにより、より一層効果が得られる事となります。
費用が高額になるとこや、知覚過敏が起きやすくなるというデメリットもありますが、
早くホワイトニングができる事と効果が長期間で持続するというメリットがあります。
3-4.ウォーキングブリーチ
虫歯や外傷によって、歯の神経がなくなってしまい変色した歯に行うホワイトニング法です。
一本だけの変色で神経がない歯等に適用できます。
歯の表面からのホワイトニングとは違い、歯の内面に直接漂白剤を入れ白くしていくので上手くいけば1〜2週間で効果が得られます。
こちらは、歯科医師の治療になりますので、気になる方はご相談下さい。
4.ホワイトングの4つの注意点
4-1.時間が経つと歯が元の色に戻る
ホワイトニング効果は、残念ながら持続するものではなく、一定期間で元の色にもどります。これを後戻りといいます。
ホワイトニング後の食生活の工夫やメンテナンスで後戻りを遅らせる事も可能ですが、歯はいつも着色する環境に置かれています。
エナメル質という一番外側の構造は、食事などでいつも傷がつきます。
その傷は唾液中のカルシウムイオンとリン酸イオンから補給をうけ、常に修復されていますので、エナメル質が本来の型に戻ることとなり、これが後戻りとなります。
後戻りの期間
オフィスホワイトニングでは早くて3〜4ヶ月
ホームホワイトニングでは6ヶ月〜1年
デュアルホワイトニングでは1年〜2年
と言われていますが、これは個人差や飲食、メインテナンスによって変わるので、これ!といった根拠が設定されている訳ではなく、目安の一つとされています。
4-2.知覚過敏の症状が出る
ホワイトニングよって、一時的に軽度の知覚過敏が起きることがあります。
ホームホワイトニングの場合、ホワイトニングを中断すれば症状は消え、再びホワイトニングを続けることが可能です。またホワイトニング治療が終了すれば、知覚過敏もなくなるのが通例ですが、症状が治らない方や、辛い方は処置できますので、ご相談下さい。
4-3.詰め物や被せ物は白くならない
ホワイトニングではなんでも白くなる訳ではなく歯の詰め物、被せ物の色までは変わらないので、
ホワイトニング後にあわせた色で、やりかえをお勧めします。
また、ホワイトニングは歯を白く見せる手段の一つなので
適応する方と禁忌症の方もいらっしゃいます。
ホワイトニング前には入念なカウセリングから行いますので、安心してご相談下さい。
4-4.虫歯治療とお掃除が終わらないとホワイトニングができない
事前に歯垢と呼ばれるプラークや歯石、歯の表面の着色を除去するクリーニングをしてからホワイトニングになります。
この時に、大きな虫歯や、歯肉に炎症がないか、また歯周病や知覚過敏はないか等も見させて頂き、優先順位が治療から始まる場合もありますのでご了承下さい。
↑前歯に虫歯があるので、治さないといけない
↑虫歯の治療後にホワイトニングをおこない、白い歯になった
5.ホワイトニングの値段
ホワイトニングは歯科では審美治療に入るために保険適用外となります。
オフィスホワイトニング
1回 ¥22000
3回 ¥55000
ホームホワイトニング
基本 ¥22000〜
追加薬剤 1本 ¥3300
ディアルホワイトニング
¥38500〜
全て税込の値段となっています。
当院のオフィスホワイトニングの歯の本数は上下あわせて20本で設定させて頂いています。
6.まとめ
ホワイトニングの薬剤や治療機器も開発が進み今では患者様の負担を軽減した方法での気軽に受けられるホワイトニング。
「明日、同窓会なの!」などのお声からホワイトニングご希望の方がいらっしゃったりします。
私も患者様の歯が白くなるのが嬉しくて、楽しく処置させて頂いています。
気軽に歯を白くできるので、イベントやお出かけの際に、いかがでしょうか?
お顔の印象も明るく華やかになり、会話が一層楽しく気分も変わるのではと思います!
不安な事、わからない事は何でもご相談下さいね!
皆様のご来院をお待ちしています。
大和田おか歯科医院
埼玉県さいたま市見沼区大和田町2丁目1553-80
048-680-6480
oka_8148
東武野田線「大和田駅」徒歩10分