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2023.09.11勉強会レポート・コラムなど

インプラントをした人に知ってほしい「病気」と「メンテナンス方法」

インプラント

こんにちは、9月になりましたがまだまだ暑い日が続きますね🥵


大和田おか歯科医院では先日、歯周病の専門医、倉治先生に、衛生士向けに勉強会を実施していただきました!



歯周病専門医 倉治竜太郎先生


内容は


インプラントに起こる疾患と
インプラントのメインテナンスについてです


インプラント講義


1.インプラントをしたらそれで終わりではない


最近ではインプラントを希望される方も増えてきました。
機能性も審美性にも優れたインプラントですが、


インプラントを入れたらそれで終わり!ではありません
インプラント歯には虫歯になりませんが腫れたり痛くなることがあります


こういったインプラント歯に生じる疾患には、十分気をつける必要があります。


また、歯科医院でメインテナンスを受診することも、インプラントを維持するために重要なことの内のひとつです。


1-1.インプラントを維持する3つのポイント


1.インプラント歯に生じる疾患について知る
2.インプラント歯を含め、口腔内の清掃を十分に行う
3.定期的に検査・メインテナンスを歯科医院にて受け


1-2.インプラント歯も病気になることを知っておく


1.どんなことが起こる可能性があるのか
2.
予防として何が必要なのか


せっかく入れたインプラントですから、長持ちさせたいですよね!


それでは、これからインプラントに生じる疾患やと、
歯科医院で行うメインテナンスに付いてくわしくご紹介します。


2.インプラントの周りの歯茎は腫れて「インプラント周囲炎」になる


インプラント歯に生じる疾患をインプラント周囲疾患といいます。


症状として、2つに分けられます。


インプラント周囲炎


1.インプラント周囲粘膜炎
2.インプラント周囲炎


この2つはどう違うのか?


それは罹患後、元の状態に戻る可能性があるのか、ないのかという違いです


2-1.インプラント周囲粘膜炎


インプラント歯の周囲に炎症反応が生じます


周囲の粘膜が赤く腫れる、歯周ポケットの増加(深くなる)、出血するようになる
元の状態に戻る可能性が期待できる


2-2.インプラント周囲炎


インプラント周囲粘膜円の症状に加えて、排膿(膿が出る)がみられる
そしてインプラント歯の周りの骨が吸収し(溶けて)しまいます


骨が吸収してしまうため、元の状態に戻ることができなくなります


インプラント歯は天然の歯に比べて疾患に罹患すると、進行しやすく、治りにくく、広がりやすいとされています!


症状の軽い内に治療することはもちろん、定期的なメンテナンスを受け状態の確認と把握が大事ですね🙆


3.インプラント周囲炎の原因は「プラーク」


喫煙や糖尿病に罹患していてもインプラント周囲疾患のリスクになりますが、


・歯周炎が口腔内で生じている
・口腔内の清掃が不十分
・メインテナンスを受けていない


といった「プラーク(細菌のかたまり)」が大きな原因とされます


4.自宅でのメインテナンス方法


普段のご自身でのインプラント歯を磨く時は


・歯間ブラシはピッタリよりも少しゆるめのサイズのものを!
(どのサイズが適しているかは担当衛生士と相談しましょう♩)


・ハブラシはやわらかめのもの


・逆バス法で磨く(ハブラシの毛先を上にする磨き方)


逆バス法


逆バス法はいつもの磨き方、ハブラシの毛先を歯茎に向ける方法とは「逆」になります
慣れるまでちょっと大変かもしれませんが、担当衛生士と一緒に鏡を見て、確認しながら習得しましょう!


5.歯科医院での定期健診で細かい所をキレイに!


歯科医院などで、口腔内の染め出し(赤く染め出してどこに汚れが残っているか)をした経験がある方はお分かりになると思いますが、
しっかり磨いたつもりでも意外と汚れって残っているものですよね


普段からしっかり磨いていても、苦手な場所、磨き難い場所、普段のクセ等もあり、ご自身での管理だけでは難しい…


だからこそ定期的に歯科医院での検査やメインテナンスが重要になってきます


5-1.歯科医院でのインプラントのメインテナンス


歯科医院でのメインテナンスを紹介します


定期的なメインテナンス時には清掃の他、検査も同時に行います


検査


・プラークコントロール(どこにどれだけの汚れがついてるか、どうやって汚れを除去するか)の確認
・炎症、出血の有無
・歯周ポケットの検査
・排膿の有無
・動揺やネジが緩んだりしていないか
・X線で骨の状態確認
・噛み合わせの確認


通常の定期健診でも同様に検査を行いますが、
インプラント歯では特に骨の状態をしっかり検査するため、通常だと2年に1回の更新をお願いしていますが、
インプラントを入れた方へは年に1回、大きなレントゲン写真の更新を実施いたします
また、精密なレントゲン写真は適宜撮影を行います


清掃時に使う器具


チタンハンドスケーラー


インプラントが傷つかないよう、チタン性の専用のものを使用します
深い歯周ポケットに器具を入れ、バイオフィルムや歯石の除去を行います


チタンハンドスケーラー


超音波スケーラー


お水が出るタイプのスケーラーです
これもインプラント専用のチップがあります
チタンハンドスケーラーで清掃した所を超音波スケーラーで洗い流すようにして使用します


超音波スケーラー


霧状の水と共にパウダー(炭酸水ナトリウムやエリストール)が噴出する機械です
歯面に使うものと、歯肉の中にチップを挿入して使うタイプの2種類あります


エアーポリッシングデバイス


エアーポリッシングデバイス


インプラントを入れた後、どんなことが起きる可能性があるのか、どんなことに気をつける必要があるのかを少しでも知っていただけたら幸いです


また、インプラントを入れようかな、と考えている方、相談や検査は随時受け付けておりますので
来院時に歯科医師、衛生士、受付にてお伝え下さい


6.まとめ


今回の勉強会を終えて、メインテナンス時の検査で状態を確認・把握し、疾患のリスクが高ければ早期に手を打つこと、しっかり清掃を行うことは勿論重要なことであり、
患者さま、ご自宅での確実なケアと歯科医院とが同じ方向に向かって協力していくことが重要なことだな、と感じました


講師をしてくださった倉治先生、機会を作ってくださった院長先生ありがとうございました!


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
まだまだ暑い日が続きますので、どうぞ体調にお気をつけてお過ごしください♪





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