私は先日、2日間に渡って行われた歯周病のスペシャリストである山岸先生のセミナーへ参加させて頂きました。
山岸先生のセミナーは、人気がありすぎて申し込みをするのが困難であり、近年はコロナ禍で開催されていませんでしたが、お世話になっている先生からの紹介で参加できる運びとなりました
1.歯周治療である、歯周外科とルートプレーニングについて
私は重度の歯周病の方へ、治療方針についての選択肢の一つに、歯周外科を視野に入れた説明を行っています。
歯周外科とは、麻酔下で歯茎を切開し、直接骨吸収の大きさや、歯の根の形態を目で見て確認して、綺麗に清掃して縫合するという歯科医師が行う治療となります。
私が普段行うルートプレーニングという治療は、歯茎のきわから器具を入れ、手探りで行うので、器具の尖端から伝わった感覚で歯石を除去していきます。
これを歯周基本治療と言います。
いわば、見えないところをエックス線と照らし合わせ、器具からの感触を頼りに手探りで行うので、難しい複雑な根の形態の場合には、上手く歯石がとれない事もあります。
上手く行かないところは、歯周ポケットが残残存することになり、この場合は歯周外科への選択肢となります。
しかし、山岸先生が手がける患者様へのルートプレーニングは、
例え重度歯周病の方でも歯周外科にはいかない
と、はっきり断言しているのが物凄くかっこよくて、
歯周外科にはいかず、非外科で治癒する症例をいつくも見せて頂き、驚愕致しました
大先輩を前に、とても貴重で楽しい時間となり、ワクワクしている自分がいました。
2. 臨床経験年数
山岸先生のチームは歯科衛生士歴30年〜40年以上です。
セミナーで教えていただける言葉の一つ一つが、奥が深く重みがあり、
診ている患者さんの症例は、10〜30年のものが多い事には驚きと、奇跡なのかな?と、感動致しました。
ずっと患者様と寄り添って一緒に治療やメンテナンスを行い、口腔内の変化に気付き信頼関係を構築しながら見る世界はどんなものなのかな?私もいつかそうなれるように臨床に励もうと思いました
3.ルートプレーニング成功の鍵は、道具のお手入れから
まずはシャープニングを教わりました。私達が普段から使う器具をスケーラーと言い、このお手入れに研ぐ作業があります。
料理人でも、大工さんでも『研ぐ』工程があるように、私も使う器具は研ぐ事から始まるのですが、これをシャープニングと言います。ここを怠ると結果が出ません。
セミナーでは、効率よくシャープニングができるように教えて頂きました。
シャープニングが完璧で初めてルートプレーニングの効率もあがり、治癒へとなります。
今まで自身で行ってきたシャープニングの見直しとなりとても勉強になりました。
4.最後に
私達が、行うルートプレーニングについての文献を過去から遡ると、現在の文献とはかなり異なります。それは、正しいのか間違っているのかはわかりません。
何事も、新しい事に飛びつくのではなく、過去からの移り変わりを学び、新しいものも学び、
自分の経験を語るより、科学的根拠のもとに歯科治療は行われますが、
その中で、自分なりの答えを見つけていきたいと思いました。
大先輩のように、胸を張って歯科衛生士である事に誇りを持ちたい。
このセミナーに参加できた事を嬉しく思います。
ここまで、読んで頂きありがとうございました。今後とも、大和田おか歯科医院をよろしくお願い致します。
大和田おか歯科医院
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