先日、歯周病専門医の倉治先生に「歯周病治療セミナー」を講義して頂きました。
講義では歯周病に関する基礎や歯周治療の流れを教えて頂きました。
本セミナーの目標
1)大和田おか歯科医院における歯周病治療枠の運用方法を理解する
2)歯周病治療の基礎知識を整理し、臨床への応用力を養う
3)軽度~中程度の歯周病をなおす実力を身につける
1.歯周病は歯を支えている骨を溶かす病気
歯周病とは、
⭐️歯垢(しこう・プラーク)の中の細菌によって炎症を引き起こし、やがて歯を支えている骨を溶かしてしまう病気で、結果的に歯を失う原因になります。
↑しろいヌメヌメしたものが歯垢(しこう・プラーク)です
歯垢がかたまりとなり歯石になります。
歯石はとても硬くて歯ブラシでは取れません
↑プラーク除去後。下に歯石が見えますね
2.歯周病の発症となる4つの因子
歯周病の発症進行に関わってくる因子は4つあります
1)微生物因子(ばい菌によるもの)
2)環境因子(とりまく環境)
3)宿主因子(私たちの体によるもの)
4)咬合因子(かみあわせ)
以上になります
私たちの体にかかわる「宿主因子」には
⭐️喫煙、生活習慣、糖尿病など
があげられます。
これらをふまえて日常的に1番身近で行える治療法は…
歯磨きです
3.歯周病の治療の基本は「毎日の歯磨き」
⭐️歯周病の治療にはプラークを確実に除去する事が重要
⭐️うがい薬だけではプラークを破壊、除去出来ません
⭐️自分の力でしっかり磨きましょう!
3-1.歯垢の取り残しで「歯石」ができたら病院でとろう
そして…歯垢は取り除けたけど塊となって残っている歯石は、わたし達の専門的な歯石除去を行わなければなりません
手用スケーラーや超音波スケーラーを使って行います。
その後はしっかり歯磨きを頑張っていただきます。
↑当医院で使用している超音波スケーラー「キャビトロン」です
3-2.重症な症例は手術します
さらに…歯石除去を行なっても治りきらない時は
歯周外科手術を行います
↑歯周外科のオペの道具
大和田おか歯科での歯周病治療は、月に2、3回いらしている、歯周病専門医の倉治先生に行ってもらいます。
倉治先生
4.歯周病治療のざっくりとした流れ
🪥検診にいらしていただいた時に歯周病を見つけた方には、歯周ポケット表やX線写真を使い、歯周病治療の必要性を説明致します。
🪥歯周病治療は長期に渡る為しっかり説明致します。一緒に頑張りましょう!
🪥口腔内写真、パノラマ、デンタル、CT、歯周病治療の問診表、プラークコントロールなどのお口の中の情報収集します。
🪥情報を元に診断、治療計画を立てます。
🪥歯周治療を行う際に1番大切なこと!!プラークコントロールの確認をします
赤い染め出し液を使います。
↑染めだし前
↑染めだし後。磨き残しが視覚化されます
数回に渡り続けていきます。
🪥基本的な歯周治療を終えたら
最低3ヶ月待ちます。
その間は先程から話しているプラークコントロールの状態を確認しつつ、クリーニングを行います。
その時は歯周病専門医の倉治先生に確認していただきます。
🪥3ヶ月たち、倉治先生にも確認していただき、その時に外科治療が必要なければ再基本治療(定期健診)へ、外科手治療が必要となれば手術(オペ)へ進みます。
🪥オペ後は消毒や抜糸に来院していただきお口の中の写真を撮ります。
その後1ヶ月ごとにクリーニングし、通常3ヶ月経った時、再評価(治療がうまくいってるかどうかの確認)を行います。
歯周病組織再生治療をしたばあいは6ヶ月待ちます。
🪥その後はしっかりメンテナンスを行い、プラークコントロールを確認していきます
5.まとめ
『歯周病治療の最終ゴールはプラークコントロールをしやすい環境を整備する‼️』
今回、このセミナーに初参加でした。
基礎から学ぶことができとても勉強になりました。これからの診療にプラスしていきます。
今後も沢山のセミナーに参加して自分のスキルアップと
患者様にもっと歯周病について分かりやすい説明をして行きたいと思います。
ありがとうございました🙇♀️
大和田おか歯科医院
埼玉県さいたま市見沼区大和田町2丁目1553-80
048-680-6480
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東武野田線「大和田駅」徒歩10分
病院前3台・臨時駐車場3台 計6台駐車可能