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2021.12.08勉強会レポート・コラムなど

歯を失った後の治療法について。そしてインプラントの治療法や特徴について

こんにちは!並木です。

秋も一段と深まり、すっかり紅葉の季節ですね。赤や黄色に色づく木々に見惚れてしまいます。

先日、大和田おか歯科医院で船田先生によるインプラント治療が行われました。

インプラントのイメージって、どうでしょう?何となく掴みにくいかと思いますので
今日は、インプラントについてお話しさせて下さいね

1.歯を失うと口全体のバランスが崩れる


歯を失ったままにしておくと、隣の歯は抜けた歯の空隙に向かって倒れてしまい、見た目が悪くなったり、上手く噛み合う事が難しくなったりします。
また噛み合わせる対になっている歯は、相方がいなくなったために、飛び出してきますので、口の中全体のバランスが崩れていきます。
たった1本だからと抜けたまま放置するのは危険

悪影響を及ぼしますので、しっかりとした治療が必要になります。

 

2.歯を失ったあとの治療法の特徴


失った歯のかわりとなるものの選択肢は
ブリッジや入れ歯、インプラントになりますが、それぞれのメリット、デメリットがあります。

 

2-1.ブリッジのメリットとデメリット


ブリッジ

 

【メリット】


・1〜2本の欠損なら、保険適用
違和感なく噛める
・治療期間が短い
・固定式なので煩わしさがない

 

【デメリット】


・土台となる健康な歯を削る
土台は負担がかかる
・最後の奥歯がないと適用できない

 

2-2.入れ歯のメリットとデメリット


入れ歯


【メリット】


・数本失っても保険で対応できる
・治療期間が短い
・修理ができる

 

【デメリット】


・硬いものが噛みにくい
・取り外して扱う
保険の義歯はバネが見えて見栄えが悪い

 

2-3.インプラントのメリットとデメリット


インプラント

 

【メリット】


・見た目が自然
自分の歯の感覚で噛める

 

【デメリット】


・外科手術が必要
・治療期間が長い
費用が高額

それぞれに特徴があるので、わからない事はなんでも聞いて下さいね!

 

3.ブリッジや入れ歯にすると歯を失うリスクが高い


例えばの話を少し。

奥歯を1本失ったとしても、噛む力はかわりません。硬い物も、弾力のあるものも歯がないから食べないという選択肢にはならないんです。

そこを補うためのブリッジへ。
3本分を2本で補うので、よく噛めていても支台歯の負担は大きいです。

負担を背負っていた支台歯は、頑張ってくれていてもやはり背負いきれず数年後には抜歯へ。その後には義歯。

入れ歯になったことで、あまり噛む事ができず、自然に心地よく噛める反対の歯ばかりで噛む事が習慣になります。
今度は、ここばかりで噛むようになるのでまた負担がかかります。
ここも抜くことになるとさらに大きな入れ歯へ。
歯茎の上に乗っかる義歯は、維持のために
残った歯にバネをかける。これもまた負担を背負う。そして1本、また1本と歯を失っていく。

口の中は崩壊へのルートを辿ることになります。

ここに、1本のインプラント治療をするとどうなるのでしょう。
インプラントは、隣の歯を削って土台とするブリッジや、粘膜支持の義歯とは違って人工の歯根を埋め込むことにより、自分の歯のように噛める力を得る事ができます。
この為、反対の歯に負担がかかることもないのでそういった意味では、唯一の咬合支持の回復ができる治療と言う事なります。

 

4.インプラントの10年生存率は98%


せっかくお金をかけて長い期間をかけてもダメになるイメージではないでしょうか?
インプラントはどれくらい持つのでしょう。

世界中には100社をこえるインプラント会社があります。
今現在、世界シェア第一位のストローマンという会社のインプラント体を使った研究からです。
これは、ベルン大学という一流大学の一流の臨床家のチームがおこなった、とても大きな研究となっています。

303名の方に、部分的なインプラント511本を埋入し、予後を観察したものです。
303名の方、一人当たり1〜2本という計算。

その10年残存率はなんと98%

これは、凄い研究になります。

インプラント 生存率

 

ブリッジは、平均7〜8年
義歯は2〜3年と言われていますので
インプラントの寿命は長いと言われています。

きちんと勉強されて、トレーニングをされた経験豊富な専門医の先生が一流メーカーのインプラント体を使うことで、欠損歯列の重症化を予防する鍵と言われている先生もいらっしゃいます。

 

5.インプラントの歴史


ブローネマルク先生が、ウサギの研究で
偶然チタンと骨が接合しているのを発見した事がきっかけとなり、これを歯科で使えないかと研究がはじまり、1965年、はじめて人体にインプラントを埋入。このかたは、亡くなるまでの40年間を問題なく過ごされていました。
この先生の発案したインプラントの構造が、インプラントメーカー世界第一位シェアのノーベル。
ここ最近でストローマンが一位になりましたが、その信頼性が高いのは言うまでもありません。

 

6.インプラント治療の流れ


インプラント


6-1.


カウセリングから始まります。
全身の既往歴から、詳しく問診させて頂きます。
必要なデータを揃えるために、CTや模型をつくための型取り、大きなレントゲンなどの精密な検査もします。

 

6-2.


局所麻酔で、歯茎を切開して人工の歯根を埋め込みます。所要時間は30分ほど。
抜歯とかわらない処置となります。
埋め込んだ後は、縫合して骨との接合する期間、治癒を待ちます。

 

6-3.


治癒後は、新たに麻酔をして切開。ここに土台をとりつけ、また縫合します。

 

6-4.


再度治癒を待って、型取りをします。
上物ができあがり、装着して完了となります。

 

7.インプラント埋入後のメインテナンスはとても大事!


インプラントは治療が完了したから終わりではなく、その後のメンテナンスが重要です。

周囲に汚れがたまったままだと、せっかく結合したインプラントが抜けてしまいます。
これをインプラント周囲炎と言います。
インプラントも歯周病になり、進行が早いです。またその治療は、とても困難になります。

インプラントは自分の歯のように噛む事ができ、見た目も美しく、違和感なく生活することができますが、日々のブラッシングをはじめとするセルフケアと、歯科医院での定期検診で、インプラント周囲炎を予防することが重要になってきます。

メンテナンスでは、インプラントを長く使うことができるよう、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスの使い方、クリーニング、レントゲン、歯茎の検査、噛み合わせの検査をします。
また、メンテナンスを怠るとメーカーの補償が受けられない場合もありますので注意が必要です。

 

8.当院のインプラント治療について


当院では、豊富な知識と経験をもつ船田先生が担当してくれます。
患者様とカウセリングをさせて頂き、納得いただいてからの施術になります。
また、歯周病治療を受けられている方のインプラントのご相談は、歯周病専門医の倉治先生になります。

当院で扱うインプラントメーカーは現在世界シェア1位のストローマンと、第2位のノーベルというメーカー。
どちらも信頼度の高い製品です。
保証期間は10年としていますが、使うメーカーによっては永久という場合もあります。

 

9.まとめ


インプラントは、誰でもできるわけでなく適応できない方もいらっしゃいます。
また、医療費控除をうけられる治療なので、かかった費用の領収書や、交通費等の明細は保存しておくことをおすすめします。
インプラントについて、長々と書かせて頂きましたが、お伝えする事があまりにも多すぎるので、わからない事は、何でもお聞き下さいね!
今後とも、大和田おか歯科医院をよろしくお願い致します。




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