こんにちは！
お世話になっています並木です。
いつも、クリーニングに来て頂き、ありがとうございます。
虫歯や歯周病で痛くて歯医者に通うのではなく、定期的な歯科検診は、予防のためには欠かせません。

実は、私達、歯科衛生士は口の中のどの歯にも同じようにクリーニングをしている訳ではないんです。
汚れの付き具合、つやのある歯、歯茎の腫れ、水や空気がしみてる歯、着色、歯の並び方、同じ口の中でも場所によって状況が違うので、その歯にあったクリーニングをしています。

毎日の歯磨きも、これに似たものがあります。

今日は、そのお話をさせてください。

 

１．歯の磨き方に「癖」があって実は磨けていない！？

歯磨きは毎日1回以上する方は、なんと96%です。2回という方は70%、すごいですよね！
歯ブラシは日常の習慣となっていますが、成人の約8割が歯周病というデータ。磨いてるのにどうしてでしょう。

歯ブラシの使い方は、人それぞれ癖があります。
綺麗に磨けているところは毎日綺麗ですが、磨き残しがあると、そこはいつも磨かれていないまま、汚れが蓄積されていきます。汚れが溜まった場所は、虫歯や歯周病のリスクとなります。

更に、歯磨き剤を使うことで、泡だらけになり、磨けていないのに爽快感が得られる分、ただ磨いているだけで、実は磨けていない事となります。

また、年齢を重ねていくごとに、歯の形態や、歯茎の状態はかわりますが、磨き方は変わりません。
長年の磨き方の癖を治すのはすごく難しい事なんです。

 

2 プラークを除去するのは難しい！フロスも使うと効率アップ！

よく聞くプラークは、歯垢と呼ばれ、歯の面や、歯と歯茎の境目、歯と歯の間につく白く粘り気のある細菌の塊です。
口をゆすぐだけでは、落ちません。

よく時間をかけて磨いてるのに
1日５回磨いているのに

というお声を耳にします。
磨いてるのに虫歯になるなら、もう磨かない！なんてお子様もいらっしゃいました。

たくさん時間をかけたり、歯磨きの回数をふやせばプラークは落ちるという訳ではなく、いかに磨き残しのない効率のよいブラッシングをするかが重要になります。
これがプラークコントロールです。

複雑な口の中は、歯ブラシだけではプラークを落とせない場所があります。歯と歯の間です。歯と歯の間のプラークは歯ブラシでは届きません。ここは、歯間ブラシやデンタルフロスといった歯間清掃器具を使います。

歯ブラシだけのプラーク除去率は60%
歯間ブラシやフロスを合わせると80%まで上がります。

歯ブラシと違って使い方が難しいかもしれませんが、予防のためには、ご自宅でのセルフケアが欠かせません。口の中の状況にあった適切なプラークコントロールの上達が予防の鍵となります。

 

３．染めだしではなく、その先の「歯磨き指導」が大切

プラークは歯と同じ白色なので、磨き残しがどこにあるのかわからない事がほとんどです。

小学校や中学校で、お口の中を赤く染め出した経験はあるかと思います。
赤く染まっている場所がプラークです。

学校で、大きな歯の模型と大きな歯ブラシで、どう磨けば良いのかを習う授業ががありましたよね。
それ以来、磨き方についての勉強は、定期的に歯医者に通って頂いてる方以外は、あまり知られていないようです。

磨き残しを知ることは大事ですが、その逆もあります。
オーバーブラッシングと言われ、つい気合いを入れ、力を入れて磨いてしまい、磨きすぎにより歯茎や歯にダメージを与えてしまう事もあります。

磨き残しもダメ、頑張って磨いてもダメだなんて、困りますよね。

 

４．まとめ

磨き残しがどこかを覚えると言う事は、予防において大切な事ですが、磨きすぎも良くない事に驚かれるかもしれません。

ご自分の口にあった歯ブラシ、歯間ブラシ、歯磨き剤、磨き残しのチェック等、最適なブラッシング方法を、おか歯科医院で一緒に探しませんか？

磨き残しのチェックには、お口の中を赤く染め出しするのが一番わかりやすいです。たまに、ご自宅でチェックしてみるのもおすすめです。当院でも取り扱いがありますので、必要な時はお声かけください。
また、わからない事、気になる事は、何でもご相談ください。
今後ともよろしくお願いします。

大和田おか歯科医院
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