ある日の午前中、並木さんに荷物が届いていますよ、と院長から。なんだろう?
大きな箱が。
一眼レフ
レンズ
フラッシュ
え!!
すごく驚きました。もともと医院には、口の中の撮影用専用カメラはあるんですが箱の中身は一眼。
最高の規格写真としては、やはり一眼!
嬉しかったのですが、でも困りました。使い方、全くわかりません。
普通の写真でさえ、よくわかりません。
まして、せまい口の中、どうやって撮るかなんて、ますますわかりません。
勉強が必要と、そんな時、一目見て欲しくなった本。必要だと思ったら、買ってくださる歯科医院も中々ないですよね。
本当にありがとうございます。
感謝の気持ちを、そのまま技術と知識にかえて、患者様に提供していきます。
今日は、その本と、カメラについてお話しさせてくださいね。
1.口の中の写真が治療の効率を良くする3つの理由
どうして歯医者で写真?と思いますよね。
それは3つの利点があるからです。
1)問題点を理解しやすい事。
2)経過や結果、予後を比較出来る事。
3)今後の治療計画について、患者様と私達の共通理解。
人は聞くより見た情報の方が理解し易いのです。
また、普段の生活では歯の裏側や、奥歯がどうなっているのかは、中々見る機会がありません。自分の口の中の状態がどうなっているのか、写真を見ながらだとよりわかりやすく、治療についての説明もスムーズになります。
2.常に同じ角度の写真である「規格写真」を撮るのが大切
写真から得られる情報は、とても多いです。上下の噛み合わせ、歯の色や形、歯並び、プラークコントロール、歯茎の腫れや色の状態、小帯、等です。
変化を正確に比較できるように、同じ部位の撮影は
フレームの中に
同じ位置で、同じ角度で、同じ明るさ、同じ大きさで、撮影することが必要です。
ただ、撮れば良い訳ではありません
これを規格写真と言います。
規格性のある写真をとるためには、患者様のお口に、ミラーをいれたり、器具をかけたり、エアーをかけたりしますので、ご協力の程よろしくお願い致します。
3.デジタル一眼レフは重いけど高性能!練習が必要!
撮影は、手の空いているスタッフがいない限り、ほぼ一人です。
シャッター速度、iso感度、F値、MF、焦点距離、フォーカスリングに、ピントリング、その他にも色々な専門用語ばかりで、これはちょっと苦痛でした。(笑)
ですが、使いこなさないと意味がありません。
どの数値がベストかも、初めは手探り。
何度か撮影しましたが、眩しすぎたり、暗すぎたり。
片手で一眼レフ、もう一方でミラー。
正直、重い(汗
手伝おうか?なんて、患者様から声をかけて頂いたりしました。
一に練習二に練習、三・四がなくて五に練習。練習あるのみ!です。
4.最後に
自分が撮ったものが、良いものか、悪いものかの判断ができる力がついた時、撮影技術は本物になると思います。
その為には、本物の世界を知る事です。
良い写真を沢山見て、頭の中で描き、シャッターを切る。
イメージが大切だと思います。
本物の世界を知ることは、写真だけに限らずです。
わからない事は、聞く。
そして見る!
見まくる!
たまに、邪魔になるぐらい見すぎて、近い!って言われるんですけどね。でも
これが私流です。
今後ともスタッフ一同、練習を重ねていきたいと思います。
〒337-0053 埼玉県さいたま市見沼区大和田町2丁目1553-80
048-680-6480
東武野田線「大和田駅」徒歩10分