
いつも大和田おか歯科医院にご来院頂き、ありがとうございます。
歯科衛生士の並木です。
連日の暑さに夏バテ気味の今日この頃ですが、皆様お変わりありませんか?
今日は、当医院に、マイクロスコープが導入されましたので、お話させて下さい。
1.歯科用マイクロスコープは治療する時に使う「顕微鏡」

近年、医療機器の発展から
眼科、脳神経外科、心臓外科等に使われていた手術用顕微鏡が歯科にも応用されるようになりました。
従来なら、レントゲンを参考にしならが指の感覚と経験を頼りに行っていた治療が、
マイクロスコープによって、20倍にも視野が拡大されることで、
精密な治療を必要とする難しい治療にも対応できるようになりました。
マイクロ本体もそうですが、使用するにあたり、特別な器具や薬を揃える事となり、歯科医院での普及率は5〜10%と言われています。
例えば、偽造防止のためにお札には「マイクロ文字」が入っています。
マイクロ文字1

黄色いところ拡大すると↓

「1000YEN」の「YEN」の文字の中に『NIPPONGINKO』の文字がはいっています

お花もこんなに感じになってます
マイクロ文字2

黄色いところを見てみると↓

ここにも文字が確認されます
マイクロ文字3

黄色いところ拡大すると↓

ここにも『NIPPONGINKO』とありますね
顔を拡大すると


線と点で描かれており、偽造防止をしています。
このように、肉眼では見ることができないものを、歯科用マイクロスコープを使用することによって見ることができるようになります。
2.難しい症例での精密治療が可能
虫歯の治療、根管治療、審美治療、歯周外科、メインテナンス等、マイクロスコープは歯科治療全般に使用できます。
難易度の高い治療もマイクロスコープのもと、精密に行うことができます。
虫歯の治療や、複雑な根管治療は
徹底した滅菌器具で、唾液の流入を防ぎ、無菌状態で行う必要性がありますので、
ラバーダムというゴムをかけて治療をしていく事もあります。
目安として一人当たりの治療時間が、60分〜90分かかりますが、
これは、ゆっくり治療するからではなく
見えることによって、削る部分と、そうではない部分の選別ができ、無駄に大切な歯を削るという事がなくなるため、かえって治療範囲が広がるという意味で、時間がかかるということになります。
また、根管治療においては、一回の治療に時間はかかりますが、そのかわり、回数は減り、最短で1回で終了する事もあります。
歯は、沢山削ったり、再治療するたびに抜歯へのルートに近づきます。
再治療の必要性の低い治療には、マイクロスコープによる診断と判断、治療と確認が必須になってきます。
3.治療費は症例によって変わる
歯科治療全般に使用できますので、保険内での治療が可能ですが、難症例で精密な治療が必要となった時は、特殊な器具を揃えて、高価な薬を使うこともあり、保険枠では賄えない為、自由診療となる事もあります。
自由診療のメリットとしては、保険適用に縛られないことから、世界水準の治療が受けられる事です。
また、マイクロスコープを使いこなす為には、ミラーテクニックも必要となり、誰でも扱えるかというと、そうではありません。
当院では、マイクロスコープのトレーニングを積み、豊富な知識と技術と経験を持つ先生が在籍していますので、治療に関してはご相談下さい。
4. まとめ
マイクロスコープで今まで肉眼では見えなかった世界が、見えることにより治療の精度も格段にあがります。
再治療のリスクを減らす事ができることは、歯の寿命と機能が伸びるという事になります。
患者様にとっても新しい治療の選択肢を選択できるようになりました。
わからない事や不安なことは、何でもご相談下さい。今後とも、スタッフ一同よろしくお願い致します



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